退職書類の郵送方法
退職書類を郵送する際は、手続きやマナーを守ることが重要です。
特に書留で送る場合にはいくつかのポイントがあります。
以下では、退職書類を郵送する際の具体的な方法と注意点について詳しく説明します。
書留で送る方法とは?
一般的に退職書類を郵送する場合、書留を利用することが推奨されます。
書留は郵便局が受け取り人に直接手渡しするため、紛失や誤配達のリスクを大幅に減少させます。
また、配達記録が残るため後から自分で確認することもできます。
まず、
退職届を作成しそれを入れるための封筒を準備しましょう。
封筒は「無地の白色」で、できれば郵便番号枠のないものを選びます。
二重封筒など、中身が透けないものが適しています。
次に、この封筒をさらに一回り大きい郵送用の封筒に入れます。
郵送用封筒の書き方については、以下の点に注意しましょう。
- 表面には宛先の住所と個人名を記載します。会社名だけでなく、受取人の個人名を明記することで、他の人が誤って開封するのを防げます。
- 左下には赤字で「親展」と書きます。これにより、宛名の本人だけが開封できるようになります。
また、封筒の裏面には、自分の住所と名前を記載し、封の部分に「〆」と書いて封じます。
これにより、途中で他人に開封されていないことを示すことができます。
退職手続きの一環として
退職書類の郵送は、退職手続きの一環として行われます。
退職届を郵送する前に、事前に上司や人事部に連絡しておきましょう。
これにより退職の意図を事前に伝え、スムーズな手続きを進めることができます。
連絡方法としては、口頭で伝えるほかに電話やメールが一般的です。
退職届を郵送する際には、添え状も同封することがマナーとされています。
添え状には、挨拶文とともに退職届を同封した旨を記載します。
また、保険証などの他の書類を同封する場合は、その旨も明記しましょう。
退職届はいつ提出する?
退職届を提出するタイミングも気をつけなければなりません。
一般的には、退職の1ヶ月前から2週間前までに提出することが推奨されています。
具体的な提出期限については、会社の就業規則や労働契約書を確認しましょう。
退職届を郵送する場合は、郵送にかかる日数も考慮に入れて余裕を持って送付することが大切です。
退職書類の郵送方法には細かいマナーや手続きが必要ですが、これらを守ることで、スムーズな退職手続きを行うことができます。
添え状と退職手続き
退職手続きの一環として、退職書類を郵送する際には「添え状」を同封することが一般的です。
添え状は郵送物の内容を簡潔に説明し、受け取り側に対する礼儀を示す役割を果たします。
以下では添え状の書き方やポイント、必要書類との封入方法、注意点とマナーについて詳しく解説します。
添え状の書き方とポイント
添え状の目的は送付する書類の内容を簡潔に説明し、受け取り側に対する礼儀を示すことにあります。
添え状には以下の項目を含めるようにしましょう。
- 日付: 送付日を記載します。
- 宛名: 受取人の名前と役職を明記します。
- 送付者情報: 自分の名前、住所、連絡先を記載します。
- 挨拶文: 簡単な挨拶と、退職の旨を伝える文章を記載します。
- 同封物の一覧: 送付する書類の一覧を記載します。
具体的な書き方の例としては、以下のような形式が一般的です。 令和○年○月○日 株式会社○○○○ ○○部○○課 ○○○○ 様 〇〇部〇〇課 〇〇〇〇 拝啓 貴社におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。 このたび、一身上の都合により退職させて頂くこととなりましたので、退職届を同封させていただきます。 つきましては、ご査収のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 敬具 同封書類 1. 退職届 2. 保険証 3. 退職金請求書
このように、簡潔でありながら必要な情報を漏らさないように記載することが重要です。
必要書類との封入方法
添え状を含む退職書類の封入方法にも注意が必要です。
以下に具体的な封入手順を示します。
- 添え状の折り方: 添え状は三つ折りにします。下から1/3を折り、次に上から1/3を折って、封筒に入れやすいサイズにします。
- 封筒への入れ方: 添え状と退職届を一緒に郵送用の封筒に入れます。このとき、添え状を前に、退職届を後ろに入れることで、封筒から透けて中身が見えるのを防ぎます。
- 封筒の閉じ方: 封筒をしっかりとのり付けし、封じた部分に「〆」マークを記載します。これにより、途中で他人に開封されていないことを示します。
注意点とマナーは?
退職書類を郵送する際には、いくつかのマナーや注意点を守ることが大切です。これにより、円満な退職手続きを進めることができます。
- 事前連絡: 退職届を郵送する前に、上司や人事部に退職の意向を事前に伝えることが重要です。これにより、郵送された退職書類がスムーズに受理される可能性が高まります。
- 適切な封筒の選定: 退職届を入れる封筒と、それを入れるための郵送用封筒を用意します。封筒は無地の白色で、中身が透けないものを選びましょう。
- 添え状の同封: 添え状を必ず同封し、退職届の受取人に対して礼儀を示します。
- 内容証明郵便の利用: 退職届を確実に受け取ってもらいたい場合や、トラブルを避けたい場合は、内容証明郵便を利用することが有効です。
以上のポイントを押さえることで、退職書類を郵送する際のマナーや注意点をしっかりと守ることができます。これにより、円満な退職手続きを進めることができます。
手渡しと書留での送付方法
退職手続きの際、退職書類を手渡しで提出する方法と、書留で郵送する方法があります。
それぞれの方法には利点と注意点があり、状況に応じて適切な方法を選ぶようにしましょう。
以下で手渡しのタイミングと注意事項、書留で送るデータについて、そしてその際の文面の工夫について詳しく解説します。
手渡しのタイミングと注意事項
退職書類を手渡しで提出する場合、タイミングと適切な方法があります。
手渡しには、以下の利点と注意点があります。
- 直接の確認ができる: 退職書類を手渡しすることで、上司や人事担当者に直接確認してもらえるため、受領の確認が迅速に行えます。
- 対面でのコミュニケーション: 退職の意思を直接伝えられるため、誤解が生じにくく、誠意を示すことができます。
- 受領証の発行: 必要に応じて、受領証を発行してもらうことができます。これにより、書類が確実に受理されたことを証明できます。
手渡しで提出する際の注意点としては、以下の点に気をつけましょう。
- 事前連絡: 退職書類を手渡しする前に、上司や人事部に事前に連絡を取り提出のタイミングを調整してください。
- 適切な場所と時間: 退職書類を手渡しする場所と時間を選び、業務に支障がないように配慮しすると良いです。
- 文書の準備: 退職届や添え状など、必要な書類をしっかりと準備し事前に整理しておくのを忘れずに。
書留で送るデータとは?
書留で退職書類を送る場合、郵便局が配達記録を残すため安心して送付することができます。
書留には「一般書留」と「簡易書留」があり、それぞれに特徴があります。
- 一般書留: 郵便局が配達記録を詳細に残し、紛失や破損の場合に補償があるため、重要な書類を送る際に適しています。
- 簡易書留: 配達記録は残るものの、一般書留に比べて補償額が低く少し手軽な方法です。
基本的にどちらで送っても問題はありませんが、一般的には「一般書留」を利用する人が多いようです。
退職書類を書留で送る際には、以下の点に注意しましょう。
- 内容証明郵便の利用: 退職届を確実に受け取ってもらいたい場合や、トラブルを避けたい場合は、内容証明郵便を利用することが有効です。
内容証明郵便は、郵便局が文書の内容を証明し配達記録を残すため、法的な証拠としても利用できます。 - 添え状の同封: 添え状を同封し、退職届と一緒に送ることがマナーです。添え状には、簡単な挨拶文と同封書類の一覧を記載します。
郵便番号と封筒の宛名の書き方
退職書類を郵送する際には、正確な郵便番号と宛名の記載が不可欠です。
以下では正しい住所と郵便番号の記入方法、適切な封筒の選び方、そして宛名の記載方法と注意点について詳しく解説します。
正しい住所と郵便番号の記入方法
郵便物を送る際、宛先の記載の仕方にもマナーがあります。
正しい書き方を理解して正確に記載しましょう。
- 郵便番号の記入: 郵便番号は、封筒の上部にある指定の枠内に記入します。郵便番号がない封筒の場合は、住所の上に郵便番号を記載しましょう。
- 住所の記入:
- 右端から書き始める: 住所は封筒の右端から書き始め、2行目以降は少し下げて書きます。
- 漢数字の使用: 番地や階数などの数字は漢数字で記載します(例:1-2-3 → 一丁目二番三号)。
- 会社名と部署名: 会社名や部署名は住所と宛名の間に書きます。

適切な封筒の選び方
- 封筒のサイズ: 退職届を入れる封筒は「長形4号」や「長形3号」を使用します。これらの封筒より一回り大きい郵送用の封筒を選びます(例:退職届が長形4号の場合、郵送用の封筒は長形3号を使用)
- 封筒の種類: 無地の白色封筒を選び、郵便番号枠のないものを使用します。中身が透けない二重封筒が最適です。茶封筒は事務的な用途で使われることが多いため、退職書類には適していません。
宛名の記載方法と注意点
-
- 宛名の書き方:
- 個人名の記載: 送付先の住所の横に会社名や部署名、そして受取人の個人名を記載します。宛名が長い場合は、改行してOK。
- 親展の記載: 封筒の左下に赤字で「親展」と記載します。これにより、宛名の本人以外が開封することを防ぎます。
- 自分の住所と名前の記載: 封筒の裏面の左下に、自分の住所と名前を記載します。
- 宛名の書き方:
- 封じ目の記載: 封筒をしっかりと封じ、封じ目に「〆」と書きます。これにより、途中で他人に開封されていないことを示します
以上の手順を守ることで、退職書類を安全かつ確実に郵送することができます。適切な記入方法と封筒の選び方を理解し、注意深く実践することが大切です。
送付時の切手と郵送料
退職書類を郵送する際、正しい切手の貼り方や書留料を事前に把握しておくことで慌てず発送することができます。
必要な切手の貼り方と金額
正しい切手の貼り方と適切な金額を確認することは、郵便物が確実に届くために重要です。
切手の金額は封筒の重さやサイズにより異なります。
- 封筒の重さの確認: 郵便物の重さを測り、適切な切手の金額を確認します。郵便局の窓口で重さを測ってもらうのが確実です。
- 切手の金額: 通常、25gまでの封筒には84円の切手が必要ですが、内容証明郵便や書留の場合は追加料金がかかります。
例えば、一般書留の場合は基本料金に加えて480円、内容証明の場合はさらに480円が追加されます。 - 切手の貼り方: 切手は封筒の右上に貼ります。複数の切手を貼る場合は、重ならないように配置します。
まとめ
退職書類を郵送する際には、手続きやマナーをしっかりと守ることが大切です。
退職書類の手渡しと書留での送付方法を理解し、適切な封筒や切手の選び方、正確な宛名の記載方法を守ることで、スムーズな退職手続きを進めることができます。
特に書留を利用する場合は、配達記録が残り、安全に書類を送付できるため安心です。
適切な手続きと礼儀を守り、円満な退職を実現しましょう。